2010年07月09日

過度な予算圧縮が齎すマーケティングへの弊害

 本来、SEO対策を考慮しないでホームページを構築するのは、得策ではありません。

 予算の都合上、制作を外注する際、パッケージサービス(テンプレートの場合)で作り上げたサイトは、Webマーケティングの観点から云えばマイナスからのスタートに該当します。
 ソースを最適化するだけで内部SEO対策が済むだけではありませんし、外部SEO対策も盛り込んで制作せねばなりません。
 勿論、SEO対策以外の導線確保やユーザビリティ、コンテンツの品質も重要であり、最も大事なのは、計画的な運用法に基づく事業そのものへの返りです。

 本当に状態の良いサイトを構築する場合、イニシャルコストをしっかりと投入し、サイトをトータルとして品質を保ち、チャネルをしっかりと構築する必要があります。
 しかし、予算の問題や計画性の甘さ等から、初期費用を抑えるだけ抑え、局面において対応して行く、と云うケースが殆どではないでしょうか?

 今回は、その計画性のない局面打開における弊害をお伝え致します。




 イニシャルコストを抑える為に、安価なサービスを安易に利用し、程度の悪いサイトを作ってしまった場合、当然の事ながら効果が乏しく、この時、プランニングやマーケティングも殆ど皆無であり、ランニングコストも極限迄抑えているでしょうから、全く役に立っていない事が多いのではないでしょうか?

 ECサイトの場合、売上に直結しますから、成果がないと分かった時点で策を講じると思いますが、それ以外のサイトの場合、こんなものか、と割り切って放置してしまう、そんなケースもあると思います。
 仮に策を講じる場合でも、そもそも効果の乏しいサイトを作ってしまったぐらいですから、弄する策自体も安く済ませ、やはり、薄い効果しか得る事が出来ず、満足行く結果を残す事が出来ない、そんなパターンが多い筈です。

 所謂、安かろう悪かろうの典型例であり、誰でも気付きそうな話なのですが、しかし、多くの方が嵌って抜け出せない、最も効率の悪い手法を実施してしまうのです。

 この発想から抜け出せないと、益々、効率の悪い局面打開を選択しがちになり、更に低質なサービスを選択し、いつ迄も効果の乏しい手法を続けてしまう事になります。


 何故、この様な事になってしまうのか?

 理由は簡単です。
 安いサービスを利用する場合、それはホームページのプロダクト部のみを安価に構築する事しか考慮していませんから、そのサービスにはプランニングやマーケティング、コンサルティング、マネジメント等、多くのケースにおいて、Webを活用し得る為のノウハウが皆無である為に起こり得る、当然の結果なのです。

 ホームページのプロダクト部とは、デザイニングやコーディング等、実際の制作作業を指します。
 安いサービスの場合、テンプレートが存在し、これにテキストや画像を設置し、サイトの形を整えるだけで終わります。
 この場合、ディレクションもほぼ不要ですし、仮にディレクションを行った処で、齎される益は皆無であり、謂わば、自己満足をする為の無駄な時間の遣り取りにしか過ぎません。

 例えば、SEO対策済み、と謳ったテンプレートにコピペする制作サービスの場合、確かに、ソース部において最適化は果たされていますが、これはブログに代表されるCMSでは、極々一般的であり、本質的なSEO対策とは云えません。
 掲載するテキスト等をSEOとして考慮していませんし、画像や動画、ニュースに関してはDAOも必要ですし、外部SEOは確実に意識されていない事でしょう。
 コンテンツに関しても考慮されず、ユーザビリティやLPOも無視されます。
 つまり、サイトとして最低限度の“”を用意するだけであり、これは何の準備もなく、大海に筏で挑む様な、実に無駄なものです。
 勿論、Web上に立てた捨て看板、その様に割り切っているのであれば問題ありませんが、一般的に云って、期待する要望通りにはならないのが、安価なサービスです(デザイン的な見栄えだけであれば、テンプレートでも充分なものは沢山あります)。

 安価なサービスを利用し、効果が上がらず、どこか別のサービスが必要になり、これを選ぶ場合、やはり、同じ轍を踏み、プロダクト部のみを見てしまいます。
 SEO対策であれば、特定キーワードでの順位がどうのこうの、PPC広告であれば、予算がどのくらいでクリック総数がこのくらい、と云ったニュアンスです。

 分かり易い効果を求めるが故に、その求め得る効果の程は小さく、根本的な解決には結びつかず、予算を圧縮しただけ、相対的な効果を下げる結果となり、機会損失を増大させます。


 端的に云って、プロダクト部分でも本来は、かなりの予算が必要です。
 そして、マーケティング部分や付随する各種サービスには、全く別な予算が必要です。

 以前書いた記事「ホームページ制作費は最終的には意識の問題」とも被りますが、何を目的とするか、と云う意識を明確にしましょう。
 また、まともなマーケティングを考慮した場合、その予算は、インターネットで検索して得られる情報(サイト制作費云々)よりも遙かに高額である事を覚えておいて下さい。

 残念ながら、安価なサービスで効果のあるものは、極々少数です(ある事にはあります!)。
 少なくとも、Webマーケティングにおいて予算圧縮は得策とは云えません。
 理由は簡単です。有効な手法を用いた時、その効果はそれだけプラスになって返ってくるからです。
 圧縮すべき箇所は、他にあります。そして、その方法もコンサルティング可能です。

 プロダクト部だけを見ていると、失敗しますから、是非、お気を付け下さい。


 それでは、アリーヴェデルチ♪


◎この記事を読まれた方は下記のエントリも読まれております。
何も益を齎さない更新を滞らせる5つの失策
システム開発会社・ホームページ制作会社・デザイン事務所こそコンサルティングが必要だと思う
コンサルティングが必要な処程、コンサルタントを使わないジレンマ
ホームページ制作費は最終的には意識の問題
妙な洗脳や自己暗示は適切なサイト運用を妨げる最大の敵


posted by EINS at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | HP制作・運用法 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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