2010年05月26日

使わない、と云う選択肢はなかったのだろうか?効果の程が疑問視されるWebマーケティング

 昨日は、Twitter公式ブログでの第三者によるペイドツイート禁止の発表を受け、時期的に多くの広告ツイートサービスがローンチされたばかりと云うタイムリーな話題があった為、記事を差し替えてしまいました。

 なので、本日は2つの内容が混在してしまうのですが、一括りで説明すると、不要なWebマーケティングは使わない、と云う選択肢も必要である旨についてお話させて頂きます。

 1つは混沌とした自治体のペイドリンク、もう1つは誰に向けられたのかよく分からないライブ映像配信を例に挙げて行きます。





 先日、リアルSEOさんのブログにエントリーされた「色麻町が凄い!!おすすめリンク」と云う記事。

 掲載されていた自治体サイト、宮城県色麻町のホームページのキャプチャが凄かったので実際に見てみました。
 紹介内容の通り、見事な迄、フッターは広告枠で埋まっています。
 実際、「広告掲載について」のリンクはトップに戻すだけで、代替ページ等は用意されていません。

 と云う訳で早速、お電話。
 事実確認をしてみました。

 2人経由してご担当者に幾つか質問をしてみた処、代理店の都合(変更?)で今月末迄募集は停止、来月以降、広告枠の空きが出れば7月から掲載が可能な様でした(広告枠は35枠限定…テキスト枠が4枠余っている様に見えますが…)。
 募集停止期間とは云え、広告掲載における代替ページが用意されていない疑問は払拭されませんでしたが、基本的に年度契約の様ですが、意外と自由の利く契約が可能でした。
 掲載料金も安価であったので、気軽に利用出来ますね♪

 …って、そんな容易い話ではありません。
 正直、ダメです。

 掲載価格については私から尋ねました。
 空きが出来たら折返し連絡をするとの事で、FAXによる申し込みを促されたのですが、価格帯も分からずに応募する者等そもそもいません。フォーマットもなく、連絡先・社名・担当者名の記載で良いとの事でしたが、あまりにも情報がなさ過ぎます。
 当初、担当者と代わる前に“掲載基準"を予め聞いたのですが、回答はありませんでした。凡そ、一般業種であれば問題ないとは思いますが、かなり曖昧です。
 また、確かに掲載価格におけるコストそのものはリーズナブルなのですが、トラフィックについて尋ねると技術的な事は分からないとの事で、メールで質問を促されました(ついでにペイドリンクについても尋ねました)。

 勿論、電話先の担当者が全てを知っている必要はありませんし、メール回答は妥当な処ですが、何故、受付(空き枠後の申し込み)はFAXで、回答はメールなのでしょうか?
 質問要項のメール送付の後にFAXでの申し込みを再度云われたので、疑問が残ります。質問メール同様、申し込みもメールで良いのでは、と。

 フッターにドサッと並べられた広告群では、明らかにトラフィックは期待出来ません。代用バナーもラフ過ぎる為、一昔前の怪しげなサイトの様です。

 そう考えると効果として望めるのは2つ。
 1つは自治体サイトに掲載する事で担保されるブランディングと、もう1つがSEO効果な訳です。
 しかし、ブランディングを意識したバナーは極僅か、殆どはキーワードを放り込んだだけのSEO対策の一環としての利用のみである事が分かります。

 確かに、Yahoo!ではSEO効果を僅かに期待出来ますが、ここ迄あからさまだとGoogleではどうでしょう?
 有料リンクで話題となった日経BPではPageRankが下がったと云われています。
 自治体サイトですからインデックス削除はないにしても、かなりGoogleの心象は悪い筈です。

 要は、小規模自治体サイトへの広告掲出は、Yahoo!におけるSEO効果を狙う分には問題なくても、Googleを考慮するとマイナスである事を意味します。
 Yahoo!がYSTからbingに検索エンジンを載せ替える迄の期間だけ、これで対策をしますか?
 残念ながら、賢い判断とは云えません。
 私は中長期的なSEO対策こそが、SEOのSEOたる所以だと思っておりますから、所謂、短期的なSEOは費用対効果に劣る、と考えています。
 従って、本来、SEOとは無縁で検索結果に表示されている自治体サイトによるペイドリンクは、かなり悪質な検索エンジンスパムである、と考えています。

 地域ブランディングを意識し、また、自治体自体が明確な掲載基準を以て広告枠を提供しているのであれば、SEO対策とは無縁の考慮となりますから選択肢に入って来ますが、明らかに無作為でこれを許容し、且つ、率先しているのであれば「SEOスパムに該当するペイドリンクについて」で述べた通り、購入もしませんし、また、提供も致しません。

 色麻町は考え直した方が良いと思います。
 誰の入れ知恵か分かりませんが、明らかなペイドリンクと立場を踏まえた考慮、掲載基準、そもそもの広告配置に至る迄、全てがおかしいです。
 法人運営の地域ポータルサイトの方が遙かに良質です。

 これは使わない方が得策です。


 さて、話は変わってもう1つ。
 昨日のTwitterのタイムラインで見掛けたUstreamによるライブ映像配信についてです。

 実施してたのは、個人経営の居酒屋です。
 営業時間内の僅かな時間ではあるものの、iPhoneから何回か店内の様子をライブ配信していました。
 店内の活気を伝えたかったのか、或いは、最近の流行なのか、何れにせよ、PR効果を狙って配信していよう事は分かります。

 しかし、全く無駄ですし、そもそも様々な問題を孕んでいます。

 まず、私のタイムラインにそのツイートが流れる事自体、Twitterそのもののマーケティングが間違っています。
 既存顧客、要はリピーターをメインとしたフォロワー選びをしていれば、まだ効果はありますが、行った事もない居酒屋の営業中のライブ配信等見たい者はいません(酔っぱらいの騒ぐ姿を見たい者は少ない筈です)。
 私がその放送を見たのは、マーケターとしての立場以外の何者でもなく、普通はスルーします。
 iPhoneで撮影してますから映像はブレますし、居酒屋と云う場所柄、光量は抑えている訳ですから、訳の分からない映像が動き回り、ノイズ(騒ぎ)だけが入り交じり、カオス以外の表現が見当たりません。

 この様なライブ動画を配信した処で新規顧客を捉える効果はなく、寧ろ、視聴者にとってはマイナス印象しか抱かせません。

 そして、この配信が抱える重大な問題点は、お店に足を運んだ客のプライバシーと云う観点です。
 映像コンテンツとして魅力がない為、リスナーが少ないから大丈夫、と云う考え方は間違いです。
 許可もなく撮影し、しかも、それをライブで全国に配信しているのです。
 Ustreamはオープンサービスです。つまり、誰でもその映像を見る事が出来るのです。
 云うなれば、客は見せ物になっている訳です。これは実に怖ろしい事です。
 恐らく、店主(撮影者、並びに配信者)には、その感覚を持ち合わせていないのでしょう。だから、この様な行為を平気で行ってしまうのでしょうが、もし、何等かの問題を抱えている客がいた場合、つまり、プライバシーを尊重している客の場合、その責任問題について明らかに配信者や店主に向けられます。
 つまり、リスクが高過ぎます。

 ハイリスクに関わらず、全くPR効果に結び付かない。これでは止めた方が良いのです。
 明らかに、iPhoneとそのアプリが手元にあり、Ustreamを知っているから使ってみただけであり、謂わば、アイテムに使われているだけでに過ぎず、マーケティングでも何でもありません。
 UstreamもTwitterも使いこなせていない、正確には、使いこなしてはいるものの、その効果をビジネスに結び付けるには至っておらず、只、マイナス面しか帯びていない使い損な訳です。

 手元にあるものを片っ端から使えば効果がある、と思ってはいけません。
 また、目覚ましい効果が望めなくても、プラスになるだろう、と云う考え方も甘いです。
 全てがプラスに繋がるとは限らず、見え辛いマイナス効果が内包しており、その場合においては、“使わない"と云う選択肢も大変、重要な決断なのです。

 今回、紹介したのは、ほんの一例にしか過ぎません。
 誤った使い方をしている方は沢山います。

 どの様な目的を達成させるかを考え、その効果の二面性を知った上で最適化して行く事が肝要です。
 もし、そこ迄考える事が出来ない様であれば、手を出すのは止めましょう。
 知らない方が良かった、なんて結末を迎えるよりは、遙かにましと云えます。


 と云う訳で、アリーヴェデルチ♪


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posted by EINS at 14:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | HP観察記 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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