2010年04月23日

ビジネス向けオンラインサービスやコミュニティが失敗する5つの理由

 BtoB/BtoC問わず、ビジネス向けのオンラインサービスやコミュニティは次々と生まれては消えて行きます。
 受発注用マッチングサイトや異業種交流、求人サイト、研究会/勉強会他、数多く存在します。
 これらで成功しているのは、サイト上でしっかりとツールを提供しているか、若しくは、マネタイズがオフラインでなされるサービスぐらいで、概ね、失敗します。
 ビジネス専用、と謳っているにも関わらず、何故、提供元がそのビジネスサイトで失敗すると思われますか?

 実は、これらのサービスやコミュニティには共通した問題点が存在します。

1.利用者の有利不利が明らか
 マネタイズを有償ユーザーのみに強いているにも関わらず、有償ユーザーに対して明確なサービスが示されていないケースが非常に多いです。
 一般ユーザーを集める為の計画性が乏しく、且つ、想定ユーザー数の見積が甘い為、サービス運用を続けてもユーザーが伸び悩むケースが多く見られます。
 ユーザーの伸び悩みをキャズム当たりに例えるケースも見られますが、そもそもキャズム等ではなく、そのサービスやコミュニティおける飽和点である事から目を逸らし、問題点の改善を怠る事が多く、サイトの質がいつ迄経っても改善されません。
 しかし、収益を確保する為、有償ユーザーを募る営業活動は続けられますから、必然的にコスト配分がおかしくなり、開発/改善が一向になされない場合が多いです。

2.ユーザーの少なさ
 PRに努める有償ユーザーは、営業されるなり、付き合いなりで、都合のつく限り利用するものの、一般ユーザーがつかないケースが多い。
 大きな理由の1つとして、有償ユーザーをサイト内でアクティブにする為、情報がオープンにされる箇所が少なく、一般ユーザーが選択し得る材料がサイト上で乏しい事が挙げられます。
 有償ユーザーに対しての課金法が、広告以外の何物でもない為、その露出にコスト負担をすればする程、情報はよりクローズド化されるので、一般ユーザーからすれば、データの少ないデータベースでしかなく、利用する価値がない為、流出を留める手段がないのです。

3.成約数と利益率の乏しさ
 オフラインでの講習や情報商材販売の様なビジネスモデルであれば兎も角、一般的なBtoBやBtoCにおいて、利益率が極端に低い事が挙げられます。
 成約数も、そもそもインプレッション数が少なく、アクション率とコンバージョン率の差が大きく、労力に対して成果が見合わないケースが多くあります。
 根本的に、有償ユーザーにも一般ユーザーに対しても、圧倒的に配慮が欠けている為、そのサービスを使い続ける意味がありません。
 デザイン的なテンプレートを刷新しても、肝心なシステムがユーザーフレンドリーにはならない為、常に営業力と広告費が問われ、結果的にお荷物なサイトとなります。

4.没個性
 競合サイトやサービスが数多くあるにも関わらず、調査を怠った結果、劣悪コピーに成り下がる事が多く見られます。
 検索手法が変わっているとか視覚表現が面白いだとかは、プレスリリース際にメディアが紹介する際には有効かも知れませんが、ユーザーにとってみれば全く不要な点です。
 そもそも運営会社が、オンラインサービスに対して無知である事が多く、個人レベルでのサービス基準とアイデアから脱却出来ない為、BtoC/BtoBで失敗するケースが多い、と云えます。
 個人レベルでの見解からなるサービスを開設するのであれば、CtoCがマッチしており、この場合、マネタイズは先送りになります。
 リリース時点でマネタイズをしたいのであれば、優位点を明確に示唆する必要があり、それが価格帯のみである場合、失敗は目に見えています。

5.改善をしない
 開発費その他を回収する事に走る為、リリース直後のサービスから全く改良される事がないケースが殆どと云えます。
 上手く行ってない訳ですから当然とも云えますが、根本的にプランニングが甘かった、と云わざるを得ません。
 特に有償ユーザーからすれば、数字に直結する可能性が高い訳ですから、改善されないのは致命的と云えます。


 プランニングから開発、運営迄、全て自社で行っているのであれば問題ありません。
 何故なら、その失敗は自社の責任ですから、責任者に問いただせば良いだけです。

 しかし、もし、アウトソーシングしている場合、注意点があります。

 自社にプランナーがいても、必ず、他者の意見を聞く、若しくは、同席させる事です。
 どれ程有能なプランナーであっても、自社に所属する限りにおいて、どうしてもユーザーを蔑ろにする可能性が高く、これで失敗したケースを何度も見ています。

 また、開発を外注した場合でもプランナーは別に雇う事をお奨めします。
 自社に有利なのか、外注先に有利なのか、その時点では分かり難い場合が多く、やはり、ユーザー目線でないケースが多く、結果的に失敗するパターンを多く見ます。

 これらのサービスやコミュニティは、1つのプロジェクトな訳ですから、成功させる為には基礎的な努力が必要であり、これを怠ると全く無意味です。
 過去、開発コストを極限に迄抑え、失敗しても傷口が広がらない様に抑えて運営に漕ぎ着けたサービスを幾つも目にしましたが、その全てが失敗しています。
 当たり前です。
 成功させる為の努力ではなく、失敗した時のダメージ軽減しか考慮してないのですから、成功する筈がありません。

 思い付きのアイデアを、只、形にするだけではなく、事業として展開させるのであれば、本気にならなければいけません。
 新しいサービスを展開しようとしている方、大丈夫ですか?
 アイデアと理想に溺れていませんか?


 それでは、アリーヴェデルチ♪


posted by EINS at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | プランニング | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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