2010年04月11日

中小零細企業/起業家向けファンを獲得する10の手法

 4月1日、SysComm Internationalに「10 Ways to Get Your Fans to Engage!」と云う記事がエントリーされていました。

 ファンを従事させる10の方法、です。





 平たく説明すると海外で人気のソーシャルメディア「Facebook」をオンラインマーケティングで活用する為の10の手法が書かれています。
 後程、簡単に説明しますが、ここで解説されている手法は実に正しく、そのまま実践すべき内容なのですが、残念ながら、全ての方がそのまま利用する事は出来ません。

 と云うのも「10 Ways to Get Your Fans to Engage!」では、貴方の、若しくは、貴方の会社やお店に、既にファンがいる事が前提で語られています。
 つまり、既に各種ソーシャルメディアにおけるアカウントに対してユーザーがある程度存在している事が絶対条件となっています。

 しかし、多くの法人やお店にとって、ソーシャルメディアは既存顧客のケア以上に新規顧客の開拓にこそ注目しているのではなかろうか、と推測しております。
 リピーターに対してのケアが重要である事は間違いありませんし、手を抜く事は考え難いのですが、通常、別の形態で何等かのフォローはしている筈です。
 例えば、メルマガや自社サイトにおけるアクセス制限ページ、DM、ポスティング、電話応対等々が考えられます。
 パーミッション・マーケティングの分野において、既に様々なオンラインツールは揃っているのですから、中小零細企業や個人事業主、或いは、起業家や新規事業においてソーシャルメディアを活用する第一の目的と云えば、潜在顧客へのアプローチや新規顧客との接触にこそ、比重をおいているのではないか、と考えられます。

 そこで、SysComm Teamの記事を日本で使える様にアレンジし、且つ、既存ファンを揺り動かす目的ではなく、新規ファンを募る為の手法へと置き換えてみようと思います。


 まず、元記事の10の手法を掲載しておきます。

1.ファンに意見を尋ねる
 ファンに尋ね、質問形式の文をポスト。

2.適切な時期にコンテンツをポストする
 AM9:00〜PM1:00、または、PM6:00〜PM8:00にポストする。

3.ファンに反応する
 即座に返答が出来なくても、出来るだけ早く反応する事に最善を尽くす。

4,高品位なコンテンツをポストする
 ファンが欲しがる最新、且つ、関連のあるポスト。無作為なポストは厳禁。

5.コンテンツを毎日更新する
 1日でも更新を怠ってはいけない。ステータスやビデオだけであっても更新する事。

6.ディスカッションボードを使用する
 様々な話題で議論を推奨。まずは、3〜4個のトピックで喚起させてみる。

7.ファンを驚かす
 ファンを飽きさせない為に新しいものを取り入れ驚かす。この場合、関連性はなくても良い。

8.ファンに更新し続ける
 何をしているかファンに報告する。特別な情報や新製品/新サービス、ディスカッションボードでの議論でも良い。

9.プロモーション+コンテンツ=楽しみ
 プロモーションとコンテンツを連動させる。容易に提供するのではなく、ユーザー自らが奪い取った、そんな印象与える形が望ましい。

10.解析機能インサイトを見る
 品質と相互作用の因果関係を見る為に解析が必須。


 どれも素晴らしい内容です。
 これを日本でユーザーの多いmixiやTwitterに置き換えて、新規ファン獲得用にアレンジ、下記の10点を考えてみました。

◎SMM日本版ファン(ユーザー)獲得の為の10種の手法
1.積極的に話し掛ける
 人見知りせず、どんどん話かけてみましょう。
 勿論、相手は貴方に興味がありません。ですから、貴方が相手に興味を持った態で話し掛ける必要があります。
 いきなり、商品やサービスの話をするのは厳禁です。
 相手のパーソナリティをPR文から判断し、貴方自身のパーソナルな言葉で話し掛けてみて下さい。
 URLを送りつけるのではなく、相手に興味を持って貰い、自身のアカウントに来訪して頂いた上で自らの意志でクリックして貰う、これが重要です。

2.製品やサービスに関する内容のポストは定時に
 製品やサービスに関するポストは、常に定時に更新するのが望ましいです。
 定時にアップする事で、ユーザーは自ら更新の頃合を判断し、定期的に覗きに来る習慣を身に付けます。
 これら、製品やサービスに関する情報は、概ね、AM7:00〜AM10:00、PM0:00〜PM1:00、PM4:00〜PM5:00がベターでしょう。要は、出社前、出社後、昼食、退社直前の4つのタイミングです。
 国内では、モバイルで情報をチェックするユーザーが多いですから、上記の様な時間帯でのポストが向いています。
 PM6:00以降ですと、各々ユーザーの興味対象が分散し、様々なメディアに散りますからリリースタイミングとしては不向きです。
 出社前の時間帯にポストできないのであれば、予約投稿をするのが良いでしょう。

3.リアクションはスピーディー、且つ、大きく
 芸人さんに求める様な内容ですが、ファン獲得の為のソーシャルメディアでは全く同じ事が要求されます。
 出来るだけ早く反応する事が一番であり、もし、反応が遅れた場合、他者とは違う反応、例えば、レスのボリュームであったり、視点を変えてみたり、引用文を添えたり、より丁寧であったり、ソースを明確にしたり等、印象が残る様な反応をする事が問われます。
 印象のない反応は、どれだけ数打ちしても無意味です。寧ろ、煩わしい、と判断されかねません。
 また、コツとして、1つの話題や内容について、いつまでも引っ張らない事が云えます。しつこく何度も繰り返したり、遅れて話題に飛び込み真似るのは止めましょう。
 ウェブ上での流行はリアルよりも遙かに話題の鮮度が衰え易い為、配慮が必要です。
 お約束、の様なレスであっても、その消費期限はリアルのそれよりも遙かに早いですから、くどい反応は絶対に避けましょう。
 
4,関連性、或いは、一貫性のあるポスト
 ウェブには、興味対象となる情報を求め得る傾向が何よりも強い、と云えます。それこそPull型マーケティング所以、と云えます。
 Twitterの様なマイクロブログやRSSリーダーでの情報収集においては、Push型でのメッセージ配信同様、不特定多数の情報を仕入れる事も可能なのですが、90%以上のユーザーは他サイトと同じ様に、興味のある内容、にしか興味を示しません。
 従って、貴方がビジネスツールとしてソーシャルメディアを活用する場合、確実にユーザーが欲している情報を流し続ける必要があります。
 1で書いた内容と相反している様に見えますが、アプローチする場合は先方に合わせ、引き込んだ場合には、自社の関連情報、及び、一貫性が必要になります。この一貫性は、個人で云うのであれば、興味対象、と等しい扱いになる訳ですから、本来は等価になります。
 ネットでは、中の人、と表現されますが、中と側のベクトルは異なっていてもよく、能動的なコミュニケーション時には相手側に委ね、受動的なコミュニケーション、即ち、自身のアカウントは、ビジネスに特化しておくべきなのです。
 これは丁度、個人と法人の関係に似ています。この関係性を、ソーシャルメディアにおいては、アプローチとアクションにおいて区分しておけば良いのです。

5.営業時間外にも更新する
 これは重要です。
 2で書いた製品やサービス、ステータスに関しては定時にポストする事が重要ですが、個人的な見解、即ち、中の人は、ソーシャルメディアの1ユーザーである事を理解しておく必要があります。
 従って、休業日に全くポストされないとコアなファン獲得は困難になります。
 既にコアファンであれば問題ありませんが、特にTwitterの様なマイクロブログでは、休業日にパタッとツイートが止まると、あまりにもビジネスライクな為、フォロワーは散ります。
 ファンを獲得する迄は、頑張ってみて下さい。

6.メインとなるソーシャルメディアで話題集約
 Facebookの様に、膨大な時間を1サービス上で過ごし、これに見合うユーザーが居れば兎も角、国内では状況が違います。勿論、ユーザー層も違う訳ですが、基本的に複数のソーシャルメディアを活用した方が得策です。
 しかし、そう考えた場合、どこをメインとしてユーザーからの意見を集約するかがキーになります。
 勿論、メインサイトに落とし込むのが最上ですが、ファン獲得期間において、これは不可能です。従って、予めどこかのソーシャルメディアでユーザーの意見をまとめて見る仕掛けが必要になります。
 mixiの日記にするのか、Twitter上でのリプライなのか、Youtubeのコメントなのか、UstreamのChatなのか、或いは、Amazonの商品レビューなのか?
 一番良いのは、兎に角、ユーザーが多くいる処です。話題を振っても反応がないのが一番、辛いですし、何より、他ユーザーにとっても心象が良くありません。
 これは貴方の取り扱う製品や商品、サービスの特性によって左右されますから、どのソーシャルメディアが良い、と一概には云えません。
 使い勝手の良いサービスと獲得したユーザーのアクション率を見た上で決定しましょう。

7.ユーザーに忘れさせない
 これはSysComm Teamの7とほぼ同じです。但し、まだファンと云う訳ではありませんから飽きさせるや驚かすには至りません。
 その前段階、つまり、貴方が居る、と云う事を忘れさせてはいけません。
 ユニークなコメントやレスを怠らない事です。
 1でも書きましたが、ユーザーは貴方に興味がありません。いきなり興味を持たせるには、高度なテクニックや仕掛け、時間も掛かりますから困難です。
 ですから、まずは忘れさせない為の最低限度のアプローチが必要となります。
 また、そのアプローチを続けても尚、相手が無反応であった速やかに対象を変えましょう。しつこくするのは厳禁ですし、無反応なユーザーは興味対象となる範囲が極端に狭い事が予想されますので、無駄な労力になりかねません。
 忘れられる事と、そもそも覚えても貰えないのには、大きな差がありますから、ここをしっかり覚えておきましょう。

8.飽きない事
 実はこれが結構大変です。
 ソーシャルメディアの醍醐味はコミュニケーションにこそあり、ソーシャルメディアそのものが提供しているコンテンツではない事を覚えておく必要があります。
 例えば、Youtubeやzoome、ニコニコ動画が面白い、と思っていても、それはユーザーがいて始めて成立します。優れたシステムに触れ、これを面白いと思うのは最初の内だけであり、やがてコミュニケーションがあって始めて面白い、と認識し、継続利用されるのです。
 つまり、SMMをする上で、最初の内はサービスそのものに慣れ、これを上手く活用しようとする“楽しみ"を感じますが、目的は販促ですからコミュニケーションそのものが煩わしくなった時点で、そのSMMは失敗、と云えます。
 如何にコミュニケーションを楽しむか、それがSMMの攻略法です。

9.プロモーション+ユーザー=楽しみ
 ファンでもないユーザーに対して、コンテンツを連動させてプロモーションを展開しようとしても空転します。
 ソーシャルメディアにおいて、1アカウントの重さは等価であり、公式であろうがなかろうが、基本的に関係ありません。公式に比重をおくユーザーは、そもそもマス・メディアに影響されますから、SMMの対象ユーザーとしては、あまり効果的とは云えません。
 等価であるアカウントと考慮した場合、共にソーシャルメディアのユーザーですから、コンテンツを用意して、これに他ユーザーを巻き込もうとするのは、明らかに他ユーザーを軽視しています。
 つまり、ユーザーを楽しませると云う観点でアプローチをするのではなく、プロモーションにユーザーが必須であると云う視点で考え、楽しみを共有する事が肝要になります。
 全てではありませんが、多くのユーザーは発信者たる事が嫌いではありません。
 従って、ユーザーの声を聞くと云うよりは、ユーザーの声を拡声させるべく、意志を共有、或いは、共感して貰う事がファン獲得のチャンスとなります。

10.解析作業を怠らない
 多くのソーシャルメディアでは、その仕様上、解析が出来ない状況にあります。
 しかし、だからと云って解析を怠ってしまえば、より効果的な活用法を見出せなくなります。
 メインサイトやサテライトサイトへのトラフィックだけが解析ではありません。
 ユーザーの繋がり、ポスト内容、時間帯、仕掛け、ユーザー層、周囲の環境他、出来るだけ多くの要素を導き出し、分析しましょう。
 コミュニケーションによる効果測定を洗い出す事が出来れば、これ程、強い事はありません。マニュアル化出来れば、担当者が変更される度に巻き起こるファンの損失を抑える事が出来ます。
 但し、解析は慎重にならなければいけません。一度、勘違いをしてしまうと、その誤った価値観に縛られ、新しいメディアに順応出来なくなってしまいます。
 全てのソーシャルメディアを、同じもの、として扱う程、無駄な損失はありませんから、充分、注意をして下さい。


 今回、SysComm Teamで紹介された記事にアレンジを加えたのは、あくまでもブランドが構築されていない場合、若しくは、ファンを獲得したい為の手法であり、既にブランド力がある場合、セルフプロデュースが上手く行っている場合には、元記事をご参照下さい。
 但し、既にファンを獲得している法人や個人であっても気を付けて下さい。
 ファンと云うものは、常に流動します。今現在、ファンであっても明日もそうであるとは限りません。
 同様に、時間経過は常にファン数を目減りさせます。つまり、新規ファンを獲得し続けない限り、分母は減り続ける事を忘れない様にお気を付け下さい。


 と云う訳で、アリーヴェデルチ♪

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posted by EINS at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | HP観察記 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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