2010年04月09日

女性向けホームページ制作と云う謳い文句に潜む魔

 以前、「特定業種特化型ホームページ制作サービスの落とし穴」でも触れましたが、何等かのキーワードに特化したホームページ制作会社の場合、それはPPCやSEOの都合や営業面でのノウハウ、テンプレが揃ってるだけの場合が多く、品質が劣る事がままあります。

 その特化の仕方は、何も業種だけに限らず、ジェンダーにも言及されます。
 即ち、女性向けや女性起業家、女性事業主、シングルマザーと云った感じのキャッチコピーです。
 面白い事に、男性向け、と云う文言を使う制作代行サービス業者はあまり見受けられません。

 遙か昔のエントリーでも触れた事があるのですが、女性向けサイトが本当に女性向きなのかどうか、と云う疑問点が常にあります。
 私個人の意見としては、これはマス・メディアが好んで使う情報の指向性操作の一種、と認識しています。それをインターネットにそのまま取り込み、リテラシー不足なユーザーを狙う、そんな印象を受けます。

 まず、簡単に云ってしまうと、女性、と一括りしてデザイニングを語るのは乱暴過ぎます。
 明らかに、デザイニングの素人の発想、そう感じます。

 等しく女性であっても年齢層や好みは様々な訳です。
 勿論、女性向けサイト制作代行業者もターゲットとなるユーザー層を絞った上でデザインを選択している筈ですが、特定の女性客を意識したデザイン、と云う狭い視野からなる定説を以て制作する訳ですから、デザイニングの選択肢は必然的に窮屈となります。
 窮屈なデザイン、特に視覚のみの表面的なアプローチのみで作られたサイトのCTR(Click Through Rate)が如何に低いか、実運用してみれば直ぐに分かる事です。

 女性向けサイトの制作代行の場合、ヒアリングは女性スタッフがしてくれる筈です。
 勿論、制作そのものも女性スタッフがする場合もあるでしょうが、概ね、女性が対応してくれると云う以外、特別な差はなく、寧ろ、その品質に疑問が残ります。

 以前、テレビで取り上げられていた女性一級建築士兼社長、と云う女性が、自らお客様の家に訪問し、100項目に亘る記入式のシートで話を聞き、冷蔵庫を勝手に開けて内容を確認する、と云った放送を見ました。
 女性ならではの視点、を売りにしており、冷蔵庫の中身を見れば、家事の程度が分かる、と云うものです。
 着眼点はなかなか良い、と思いましたが、もし、これが男性スタッフの場合、人様の冷蔵庫を勝手に開ける事は出来ません。失礼に当たるからです。
 また、ヒアリングの数等は問題ではありません。項目を増やす事は誰でも出来ます。
 この放送を見た時の個人的な印象としては、ジェンダーを武器にしたクローズの仕方、と云う感じで、建築士として、或いは、経営者としての鋭敏さは皆無であった、と認識しています。

 正直に云いますと、女性ならではの業種、例えば、エステやサロン、化粧品、ダイエット関連等の美容系や女性物のアパレル系、家事全般におけるアイデアグッズ他、女性が必要とし、また、充分なデータが取得でき、経験的、且つ、発想的に最適化される可能性の高いものでは、ジェンダーの差は出るとも思います。
 しかし、ホームページやWebマーケティングでは、性差はありません。
 優れているのは、男性・女性の差ではなく、その人個人が優れているのであり、○○向け、とカテゴライズする意味はありません。
 あるとすれば、それは売り手、即ち、業者側のマーケティングに他ならず、実際に役立つか否かは微妙と云えるでしょう。

 本来は、男女共に惹き付けるデザイニングと、それ以上に優れたユーザビリティが必要であり、これをクリアしなければ成果は上がりません。
 同性だから信用出来る、と云うのは、大きな間違いなので気を付けましょう。


 それでは、アリーヴェデルチ♪


posted by EINS at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | HP観察記 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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