2010年02月27日

語感の響きが良い文字列を選択するのは如何?

 ザンバーボーン!

 ちょっと云ってみて下さい、「ザンバーボーン」。
 どこかで切らず、一息で云うと結構、心地良い響きです。

 ザンズム連峰(れんぽう)!

 これも一息で云うとなかなか。


 すみません、唐突に意味不明な言葉を並べて。
 語感、と云うものは人それぞれ良いか悪いか違いますから万能でない事は分かります。この辺りは、音楽も共通しており、人それぞれ好きなメロディーラインが異なるのと似ています。
 只、音の響き、文字1つ1つの響きやその文字を並べた時の響きが心地良いかそうでないかは、ある程度、区分されます。

 例えば、

 ミヒャエル・シューマッヒャー
 ミハエル・シューマッハ

 超有名なF1ドライバー、シューマッハの事で、後者は今現在、国内でカタカナ表記される時の共通文字列、前者はシューマッハがF1デビュー前後の紹介記事の表記です。
 当時、シューマッカ、なんて表記もありました。今でもシューマッハーと表記する事もあります。
 これは実に単純な事で、Michael Schumacherと云う語を見てそのまま音を模索した者、英語圏での発音、独語圏での発音、更には訛り、それを日本語表記する際にカタカナに当て嵌めた経緯があります。
 結果的に落ち着いたのは、「ミハエル・シューマッハ」であり、日本語圏で発音し易く、聞き取り易く、覚え易い等、語感から判断されたのです。
 海外でこの表記のまま発音しても、誰を指しているものなのか聞き取ってくれる人は、恐らく皆無でしょう。しかし、日本語圏であれば、この音がしっくりくるのです(この場合、慣れもあります)。

 日本では、語感を大事にする風潮が、極々自然に昔からあります。
 日本人の多く(私も含め)がリスニングを苦手とする要因でもありますが、響きの良い語や心地良い音、更には云い易さ、覚え易さが重要視され、自然と染みついています。

 例えば、

 エゲレソ
 イギリス

 当然の事ながらイギリスの事です。流石にエゲレソとは云いませんよね?
 ま〜、両方とも訳の分からない語彙なのですが、後者は云い易いです。
 あまりにも云い易い為、日本語を話す外国人と日本語で話していた時、思わず「イギリス」と云ってしまい、キョトンとされた事があります。
 当然の事ながら、イギリス本国に“イギリス”なんて語感も発音も語彙もありません。

 同じ表記であってもイントネーションで語感は大きく左右されます。
 冒頭で、一息で云う、と記しておいたのがその理由なのですが、どこかで語を切ったり、アクセントの違いで全く別印象になる事も多いのです。

 例えば、
 ヒョー/ドル
 ヒョー\ドル

 云わずと知れた総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードルの事で、一般にヒョードルと云う時には後者のアクセントで云いますが、高田延彦さんの場合、前者。
 並みの高田ファンなら気付かないでしょう(いや、気付いてますね)。
 と云う訳で、高田の真似をする時は前者のアクセントで♪


 これは、母国語、日常会話で用いられる音感に影響される為、世界共通ではありませんが、特定地域、であれば活用し得るものです。

 一番これを使いこなしているのは、漫画やゲーム等のキャラクター名やアイテム等、特定背景を設定した場合でしょう。
 どこの語圏なのか意味不明な語感のキャラや名称の場合、語感から名付けられる事が殆どです。
 矢継ぎ早に登場しては消えて行く、漫画やゲームと云う作中の名称は、ユーザーに短時間で印象を残し、覚えさせる為の工夫を、極自然と取り込んでいるのです。

 これはビジネスシーンにも活用出来ます。

 新商品や新サービスの名称等に活かせば、云い易い聞き取り易い覚え易い、と云う観点から浸透性が高まります。
 更に一工夫加え、思わず云いたくなる語感を与えれば、その印象効果のもたらす影響は大きく、特許取得や新技術導入と云う事実以上の好影響を与えます。

 特定の意味をもたせたり、海外から取り入れたものを海外の発音そのままに取り込むだけが良いのではありません。
 味付け、がもたらす効果を侮ってはいけません。


 音楽業界の不振が取り沙汰されていますが、その主たる要因は、デジタル音源のダウンロードやソフトを持つ企業の体制等、個々のミュージシャンでは何ともならない事だとは思いますが、曲のタイトル付け等、個人レベルで回避可能な事実がある事を知っておいた方が良い、と思います。
 何でもかんでも英語表記は止めた方が良い。
 売れてしまえば覚えてくれるでしょうが、それは結果論。
 英語が分かるから付けた…英語が分かる、話せる程度が武器になると思っている事自体、過ち。
 同じタイトルで検索をかけた時、すぐに出てきますか?

 気を付けましょう。折角、作ったのだから。


 それでは、アリーヴェデルチ♪


posted by EINS at 18:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | プランニング | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

語呂、語感、言葉の感触と印象、良し悪し評価
Excerpt: 1文感想の生成と文の並べ替えによる読書感想文の生成 大田浩志 長岡技術科学大学大学院工学研究科 修士論文 4.4 文の自然らしさと感情の関係 本節では1 文における感情に関する表現と..
Weblog: 研究開発
Tracked: 2010-04-05 05:51
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。