2010年02月08日

単語ありきのマーケティング論は不要!

 何故、今迄カテゴリを作らず、碌にエントリしなかったのか、自分でも不思議ですが、ほんの少しだけマーケティングのお話を。

 マーケターが云うもんじゃありませんが、言葉ありきのマーケティング論はマーケティング論でしかなく、本当のマーケティングではありません。
 セミナーや解説本の執筆をするのであれば、それはそれで良いのですが、殊、本質は実行し得るか、その効果予測のどの程度を結果として残せるか、だと思っています。

 ××マーケティングが廃れたから○○マーケティングを…××マーケティングより効果があるから○○マーケティングを…

 おいおいおいお〜〜〜い!
 ちょっと言葉は悪いですが、営業先を煙に巻くつもりか、若しくは、キャッチーな単語として使うか、逆に明確な仕掛けがあるのだが一言で説明するのが困難な為、その領域にある語として代用しているのであれば兎も角、マーケターが本気で信じてどーするの?

 例えば、ニューロマーケティング。
 エモーショナルマーケティングが飽和しきってインパクトに欠けたので、感情よりも本質的な大脳生理学的アプローチで、って根本的に間違い。
 多分、信じて疑わない人は、実証した事がないのでしょう。仮説のままで終わっている、そんな処でしょう。

 実際、視覚からもたらされる光学的な情報を脳科学的な検証をする特殊な装置を使って被験者にWebページを閲覧してもらうと、ヒートマップと合致しなかったケースが殆どです。
 この結果から、ニューロを進める方は、合致させるべく作り変える、若しくは、更なる精査が生理学的に必要になる、と思い込んでいる訳です。

 いやいやいやいや〜、違うでしょ〜?
 勿論、更に精査するのは良いとして、根本的にデータの読み方と齎された結果を履き違えているし、そもそもWebページの存在が分かっていない方の発想です。

 実際にクリックに至った導線を見る事でLPOを図るのは当然の事として、大脳が潜在的に興味を示した箇所と異なる、と云う結果からもたらされる正しい答えは、正確にはマーケターとして選択し得る答えは、即ち、生理的反応と実行動はあまり関係がない、と云う事でしょう?
 つまり、少なくともWebページにおいては、特筆すべき関連性が見受けられない訳であり、煮詰める処はそこではない、と云う事です。

 これはWebページに限ってですよ。
 他媒体ではまた、異なります。例えば、屋外広告で看板の類は、視認し得る範囲において潜在的に注視した箇所を無意識に記憶し、何度も同じ場所に立つ事で能動的に思い浮かべる事が出来る様になる、と云ったケースがあり、これがブランディングに繋がります。
 Webページでも、これと同じ効果を与える事が出来ますが、要はフリークエンシーを重視したWeb広告を意味し、リターゲティング広告等が分かり易いと思います。

 ニューロマーケティングを論理的に、疑似科学としてバッサリ切り捨てるのは、本物の神経科学者の方達に任せておくとして、元々、絵描きである私から云うのであれば、トロンプルイユ(だまし絵)と錯視の関係性で説明がつきます。
 前者は、故意に虚偽情報を与え、偽を真の様に錯覚を与え、後者は、生理的に虚偽情報と誤認してしまい、真を偽と錯覚します。この真偽を確認する為には、触角が必要不可欠となり、云うなれば、人間の大脳は“いとも簡単に”騙される仕様である事を証明しているのです。これ、絵描きなら誰でも知っています、多分。

 更に極端な事を云えば、もの凄く気に入った、感動した、印象深い、と思った作品や商品でも、購買してくれるとは限りません、
 つまり、目的がどこにあるか、によってニューロを考慮すべきか否かが異なり、そもそも、ニューロを語る遙か以前にやるべき事が山積している、と云う事です。

 当然の事ながら、中には神経科学者達の間でも興味深く、信用に値するデータもあり、必要に応じてこれを取り入れるべきですし、ロードサインや野立と云った広告や映像分野等には活かせますが、しかし、それ以前にクリアすべき要素が先にある、と云う事です。


 今回、紹介したのは、ほんの一例です。
 この様な類の内容は、山程あります。そして、この勘違いや認識不足から、途轍もなく無意味なシステムが生まれ、跋扈します。そんなシステムを使ってしまった日には、システムへの懐疑心が高まり、本当に効果的なシステムやマーケティングさえ、無視されてしまう場合があります。
 困ったものです。

 ま〜、新しい語をメディアに載せ、周知させる事で営業し易くする事自体がマーケティングですから、これを語として活用するのは当たっています。
 しかし、その手法そのものが既存マーケティングから逸脱していないのであれば、そもそも無意味である、と受け取っても良いかも知れません。
 当然、基礎知識や環境によって情報量は大きく異なるので、全てを一括りには出来ませんが、最後に信用するかしないかは貴方次第です!


 それでは、アリーヴェデルチ♪


posted by EINS at 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | マーケティング | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録 | トピックイットに投稿する
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