2008年02月07日

信頼性ある情報?を有料で:キジサク

 海外や開発中のお話ばかりしていても現実味が足りない、と思いますので国内での記事を一つ。

 『キジサク』…ご存知ですか?
 朝日新聞社、時事通信社、日刊工業新聞社の三社が4月1日にオープンを予定している各社提供の記事や写真ウェブ上で検索、閲覧できる有料のデータベースサービスです。

註:エイプリルフールだからと云って、、ではないですよ。

 何やら「新s(あらたにす)」と同じ匂いがフガフガしますね。

 このキジサク、詳しくはITmedia Newsの『朝日・時事・日刊工が記事DBに参入「信頼性ある情報を有料で」』をご覧頂くとして、実に“メディアらしい”発想ですね。
 ちなみに、有料での記事DBサービスは、日本経済新聞デジタルメディアが運営する「日経テレコン21」やジー・サーチが運営する「G-Search」等が既にあります。

 今更、同じ様な有料DBサービスを提供する上で、競合サービスに勝る箇所は「思い切った価格」にあるとの事です。

 キジサクでは、月額基本料金がライトコース6300円(8400円分の利用料が含まれる)、が6300円、ミドルコース1万5750円(3万1500円分の利用料が含まれる)との事。1契約当たり3名迄同時に利用可能だそうです。
 記事検索1回当たり10.5円、1記事の本文閲覧毎に52.5円〜315円。朝日新聞社「知恵蔵」のデータ閲覧は別途月額315円。時事通信社提供の官公庁情報や専門7誌のデータは見出し1本当たり5.25円。
 三年後に年間売上高5億円、導入社数5000社を目標にしている、との事です。

註:日経テレコン21は月額基本料8400円、見出し1本当たり5.25円〜、記事本文1本当たり52.5円〜。G-Searchは法人契約の場合、基本料金が年額3150円、見出し1本当たり5.25円〜、記事本文1本当たり52.5円〜。

 果たして、この携帯電話の様な定額従量制が“思い切って”いるかどうかは兎も角、この程度のサービス(コンテンツ)でリリースしてしまう処が凄いです。
 弊社でこの企画が私の処迄上がって来たとしたら、一昨日来やがれ、と一蹴してしまう事でしょう。それ以前に、この企画が上がって来てしまった事に嘆いてしまうのではないでしょうか。


 確かに、営業力があれば目標法人数を達成する事は出来るかも知れません。
 しかし、日経テレコン21の既存ユーザーが乗り換えるとは考えられません(併用は有り得るでしょうが)。恐らくは、士業関連か付き合いか、特定分野に特化した法人、情報リテラシーの乏しい法人くらいしか乗って来ないのではないでしょうか?

 朝日新聞社デジタルメディア本部マネージャーによると、
「GoogleやYahoo!検索で十分という意見もあるだろうが、検索で得られる情報は、自分で確かさを確認する必要がある。新聞社の記事ならソースをきっちり保証できる」
 との事。

 しかし、皮肉な話ですが、私がキジサク発表記者会見記事のネット上での初見はYahoo!です。しかも、そのトピックスですよ!
 後、新聞社ならざるソースから見聞きしたのです。一体、どう云う事なのでしょう?


 冒頭が長くなってしまいましたが、この不可解な有料DBサービス「キジサク」について少しお話させて頂きたいと思いますので、もう暫くお付き合いを。
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posted by EINS at 03:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | HP観察記 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録

2008年02月06日

「Internet Explorer 8」はウェブ標準に準拠するのか?

 Web Standards Projectが開発したウェブ標準準拠テスト「Acid2」は、ブラウザを総合的にテストするWebページで、該当ブラウザが正しく表示された場合、スマイルマークが現れます。
 ブラウザにバグがある場合、Webデザイナーの意図に反するレイアウト崩れの原因となります。
 Macintoshでお馴染みの「Safari」や既に著名な「Opera」は従来よりAcid2に準拠しており、軽快な「Firefox」も次期バージョンよりこれに準拠するとの事です。

 シェアNo.1の「Internet Explorer」は近頃、次期バージョン8がAcid2に適合した事を明らかにしました。
 これが事実であれば、大変、喜ばしい事です。

 しかし、2月4日の記事にも書きましたが、シェアを独占しているMicrosoftがこれを“まとも”にクリアする事は有り得ません。
 Operaで最高技術責任者(CTO)を務めるHakon Wium Lie氏は、IE8のAcid2合格は“見せ掛け”のものとし、否定的な見解を示しています。
 そしてこれは、ほぼ“真実”です。

 IE8では、独自のフラグを挿入する事で「標準モード」と云う仕様に切り替えが予定されており、これがAcid2に合格しただけであり、切り替え前、即ちデフォルト状態では準拠していない事を示唆しています。
 まるで、SEOスパムのCloakingの様ですね。

 一昨日の記事にも似た内容の懸念を書きましたが、大多数のユーザーはデフォルト仕様のまま、その機能を利用します。
 設定し直した上で利用される事が稀、と想定された場合、それは本当の意味での《ウェブ標準準拠》とは云えません。
 結局の処、Microsoftはシェア独占からなる独自仕様をそのままに、ウェブ標準準拠、と云う名声だけを取り入れただけに過ぎません。


 恐らく、上記の内容は、多くのユーザーにとっては無関係だと思われます。
 しかし、法人サイトや商用サイトでは無視出来ない内容なのです。

 ちなみに、Webデザイナー達にとっては今迄と何等変わる事なく、バグを見つけてCSSハックに勤しむ必要がある訳です。と考えれば、バージョンがコロコロ変わるのは誰も望まない現実、とも云えます。

 前回の記事内容にもリンクする注目事項である為に今回、敢えて触れてみましたが、何れにしても横柄な技術行使は辞めて貰いたいものです。
 皆さんも是非、独占的な技術の振るわれ様に注目してみて下さい。
posted by EINS at 14:35 | Comment(0) | TrackBack(1) | HP観察記 | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録

2008年02月04日

MicrosoftがYahooを買収?Googleの懸念

 海外での巨額の買収話はよく聞きますが、米国時間2月1日にマイクロソフトがヤフーに提示した敵対的買収案の総額は446億ドルに上るそうです。

 これに対し、Googleで最高法務責任者(CLO)を務めるDavid Drummond氏はブログで、
MicrosoftはPCに与えた不適切かつ違法な影響を、今度はインターネットに対して行使しようというのか?インターネットは競争が生み出す革新を奨励する世界だが、Microsoftはこれまでしばしば独占状態の構築を追及してきた、そして、その独占を新しい関連市場においても利用している。
 これまで法律および規制に対する重大な違反を繰り返してきたMicrosoftによるYahooの買収は、同社のブラウザとOSの関係をめぐる不公正な慣行をインターネットにまで広げることにならないだろうか?」
David Drummond氏[訳:CNET Japan]


 皆さんはどう思いますか?

 Drummond氏の懸念は大いに分かります。
 従来のマイクロソフトを見ていれば、否定できない意見です。オープン性を考えれば、まず、マイクロソフトによるヤフーの敵対的買収には否定的に成らざるを得ません。

 尤も、競争のない独占市場が形成されてしまう事への懸念こそが基盤にある為、仮にグーグルが独占したとしても、個人的には“厄介”としか思えませんが。


 国内ではYahoo! JapanとGoogleが検索市場を二分しています。
 勿論、MSNのLive Searchがこれに着けていますが、先月23日より本格始動した百度(Baidu)日本語版が何処迄食い込んで来るのか、注目されています。

 多くのインターネットユーザーにとって、それ程重要ではない、と思われる検索市場ではありますが、ほんの少しだけお付き合い下さい。

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posted by EINS at 15:58 | Comment(0) | TrackBack(1) | お知らせ | この記事をはてなブックマークに登録 | この記事をYahoo!ブックマークに登録 | この記事をBuzzurlに登録 | この記事をニフティクリップに登録 | この記事をlivedoorクリップに登録 | この記事をdel.icio.usに登録